使徒行伝18章9-10節
- Pastor

- 2025年9月20日
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恐れるな。語りつづけよ、黙っているな。あなたにわたしがついている。だれもあなたを襲って、危害を加えるようなことはない。この町にはわたしの民が大勢いる。
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ブラジル福音ホーリネス教団の創立者物部赳夫先生の伝記から、一つのエピソードを紹介する。
「イアガラパーバ」という米作地帯の町で、物部に神はひとりの人と出会わせてくださった。「稲作りの親分」と言われた西村市助である。彼は400ヘクタール以上の土地を持ち、大勢の人を雇って米作りをしていた。腰にはいつも拳銃をぶら下げた荒くれ者で、大酒飲みとしても有名だった。しかし、単純率直で温かい親分肌の市助は、初対面の若い物部をすぐに気に入った。物部は「遠く祖国を離れて来た移民の人たちに、キリストの慰めと福音を伝えたい」とストレートに告げ、「私にあるのは、ただ神の愛と神の保障だけです」と言った言葉に心動かされ、「よっしゃ」とひざを叩くと、市助はもう外へ飛び出していた。そして、「おーいみんな、今晩8時にうちに来い。キリストの先生が見えたんじゃ。ありがたいお話だぞ!」その鶴の一声で、彼の家の客間が満員になった。
彼らは日本の新しい空気を吸いたくて喜んで集まってきた。物部は何曲も讃美歌を歌った。はじめは戸惑っていた人たちも次第に清らかな気持ちになり、そこでわかりやすく聖書の話が語られた。「腹にこたえるええ話じゃったなあ。先生、まず一杯!」と言って、気分が良くなった市助は、集まった人たちにトウモロコシで作った「ピンガ」という酒をふるまい、物部にも勧めた。
そのような集会が二日三日と行われ、西村市助夫妻と息子の恒夫が罪の悔い改めをし、キリストを信じ受け入れて神のいのちにあずかった。酒豪だった市助はきっぱりと酒をやめ、その地域のために良き伝道の働きをなした。物部にとってうれしい伝道の初穂であったが、それはすべて神のなされるみわざだった。






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