ルカによる福音書7章11-15節
- Pastor

- 2023年8月23日
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そののち、間もなく、ナインという町へおいでになったが、弟子たちや大ぜいの群衆も一緒に行った。町の門に近づかれると、ちょうど、あるやもめにとってひとりむすこであった者が死んだので、葬りに出すところであった。大ぜいの町の人たちが、その母につきそっていた。主はこの婦人を見て深い同情を寄せられ、「泣かないでいなさい」と言われた。そして近寄って棺に手をかけられると、かついでいる者たちが立ち止まったので、「若者よ、さあ、起きなさい」と言われた。すると、死人が起き上がって物を言い出した。イエスは彼をその母にお渡しになった。
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この未亡人にとって、たった一人の息子は、唯一の希望の光だった。当時、未亡人ほど、生活苦を強いられる者はなかった。当時、女性はこれはという稼ぎになる仕事にはつけず、夫がまとまった遺産を残してくれないかぎり、日々の糧を得ることも困難だったろう。そういう中で必死の思いで育てた息子に先立たれ、彼女は途方に暮れ、絶望的な悲しみの中にあった。主はその女性に心を留め、「深い同情を寄せられた」という。この言葉は、「断腸の思い」というような激しい感情を表わす言葉である。
彼は侮られて人に捨てられ、悲しみの人で、病を知っていた。また顔をおおって忌みきらわれる者のように、彼は侮られた。われわれも彼を尊ばなかった。まことに彼はわれわれの病を負い、われわれの悲しみをになった。
イザヤ53:3-4
われわれは、悲しみの中にある人に心を寄せ一緒に泣くことはできても、その悲しみを担うことはしない。
「泣かないでいなさい」。主キリストは十字架の上で悲しみを担い、「若者よ、さあ、起きなさい」と言われて息子をよみがえらせ、母親の手に渡されたのである。絶望的な悲しみの中にある時、これを担い、そこから立ち上がらせてくださるのが、主イエス・キリストである。






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