ローマ人への手紙13章11-12節
- Pastor

- 2024年7月31日
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なお、あなたがたは時を知っているのだから、特に、この事を励まねばならない。すなわち、あなたがたの眠りからさめるべき時が、すでにきている。なぜなら今は、わたしたちの救が、初め信じた時よりも、もっと近づいているからである。夜はふけ、日が近づいている。それだから、わたしたちは、やみのわざを捨てて、光の武具を着けようではないか。
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ノートルダム清心女子大の学長、理事長を務めた渡辺和子先生が、ボストンの修道院で修道生活を送っていた、若かりし頃の話を聞いたことがある。百人を超える人たちの食卓を整える当番にあたり、かつてキャリアウーマンだった彼女は手際よく皿やフォーク、スプーンを並べていた。それを見ていた修道長に「あなたは、何を考えてこの食器を並べていますか?」と尋ねられたという。「別に何も」と答えた。何か考え事をしていては手の動きが鈍るからだ。すると、修道長より「あなたは時間を無駄にしている」と言われたという。彼女にしてみれば、言われなき批判だった。今日、あらゆるものがスピード化され、速いことがベストであると現代人は考える。しかし、そのことによって大切なものを見失い、時間をかえって無為に費やしているのではないかというのである。
キリスト者は、クロノス(時計によって刻まれる無機質な時間)にとらわれず、カイロス(神がみわざをなされる時)に生きる者である。主イエス・キリストの再臨、神の救いの完成の日が近づいている。相次ぐ災害と絶え間ない紛争。人々は不安と恐怖に慄いている。キリスト者は目を覚まして、神の時、主の再臨の日を待ち望み、限られた時間の中で、手早く数多くのことを成し遂げるよりも、神から託された仕事を心をこめて果たし、神の救いの福音を時を惜しんで人々に語り伝える者でありたい。






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